ヴァーラス・キャールヴ ダンパーシステム
開発は、有名ダンパーメーカーの協力で実現した
KABO1 SPORTS代表コダイラは、スポーツドライビングが大好きである。それは長年チューニングパーツメーカーで就業した経験からも個人的に足回りに非常に興味を持ち
身についたこだわりがあった。
ステアリングレスポンスにたけているC-HRにはコントロール性の良さと意のままに操れると自動車メーカーが太鼓判を押すこのドライビング操作に対してのレスポンスと
旋回最小半径が他のSUVよりも若干だが小回り度合いが高い事が売りのクルマだ。
初めて乗った誰もが口にする「良い足だよね!」の言葉。ドイツの世界中の自動車メーカーがこぞってテストを行うこのサーキットでトヨタは必要相当数を遥かに超えるテストを行い、ドイツ ザックス社が手掛けた最高のダンパーがついている。
しかしながら、コダイラは乗って最初にアクセルを入れた瞬間から急にリヤに荷重が
移る特性から街乗りの低速ですら、曲がる際に後輪の支えが砕ける印象を持った。
重い車重がその原因だと思われた。
カボワン スポーツは2017年4月にエアロパーツメーカーとして発足した。それを陰ながらにサポートしてくれていた企業があった。その企業はダンパーでは長い開発経験を持ち、この出会いが”VALASKJLF”(ヴァーラスキャールヴ)ダンパーを誕生させることになった。
20インチアルミホイール装着で開発・倒立式を前輪に投入
車重の重さから通常品のような仕組みではコーナリング中にフロントにかかる荷重と上下運動を繰り返すダンパーロッド部にかかる摩擦は抵抗になり上下運動の妨げになる為、強固な剛性を持つ形状の”倒立”タイプを投入した。これにより、走行はガラリと特性を変える。
また、拘りはここにも注ぎ込まれた。それはC-HRはフロントアッパーマウント上にスチール製のパネルが装着されている。バルクヘッドとの接合がされているので、剛性の強化にも一役買っているようだが、ほとんどの減衰力の調整ができるダンパーの調整は、上で調整をするため、この鉄板に穴あけが必要になる為、非常に面倒である。倒立タイプは、この点は有利な構造でダンパー本体が上下逆さまになる為、減衰力の調整は下側。このためエンジンを切り停車した状態でハンドルを思いっきり切ってやれば調整ができる。リヤは若干ジャッキアップしてやればこちらも車を上げずとも無加工取付で減衰力調整が可能。
ドライビングの楽しさもだが、整備性の良さもこのダンパーシステムの特徴です。
●倒立タイプとストラットタイプの違い
倒立タイプは、本来のダンパーとは違い上下逆さまに使用してます。通常よくあるストラットタイプと形が似て見えるのは、外側にケースがあり、その中にショックアブソーバーが入り動作します。
倒立タイプの形にする目的は、旋回走行中、ダンパーにかかる横力に対しての剛性を持たせることです。図のようにストラットタイプと比較するとロッドではなく本体径での縦の動きになります。
ヴァーラスキャールヴ・ダンパーキット